スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

人生の敗残者

2005年本を出版することになって、鈴木敏夫さんに推薦文をお願いした。
『一字一句削らない!』という約束で書いていただいた。

「すいせんのことば」
”人生の敗残者”

スタジオジブリ・プロデューサー
             鈴木敏夫

 見た目、風采上がらず、描く絵も下手で、何故、清さんは、40年も漫画家を続けることが出来たのか。これは、彼を知る人、みんなが抱く疑問である。人生の先輩を捕まえて畏れ多いが、その謎へ迫ってみた。
 もうずっと前の話だが、清さんが自分の出版記念パーティーを自ら催したことがある。長い付き合いなので欠席するわけにもゆかず、出かけてみると、予想外に立派な大パーティーだった。とにかく人が多い。しかも懐かしい人がいっぱい来ていて、さながら「同窓会」のようで、楽しかったのを憶えている。そこでのエピソードのひとつを紹介する。
 あまりの喧騒に、会場の脇にあった空間に逃れたときのことだ。「テレビランド」という子供向け雑誌の編集者だったぼくは、その雑誌を通して彼と知り合ったのだけど、そのときのメンバーが5、6人、そこにたむろしていた。と、そこへ清さんも顔を出し、いきなり、こう宣った。「よ、何をしてるの?人生の敗残者たち!」
 本人に悪気はない。いつも辛辣な冗談を振りまいて、周りの人を笑いに包むのが清さんの常だ。しかし、そのときばかりは、みんなの反応が違っていた。みんなの顔が硬直した。バブルが崩壊し、みんな、仕事に困っていた。清さんは、みんなにとって、笑う事のできない”むごい現実”を突きつけることになってしまったのだ。みんなの空気を察知した清さんは、早足にその場を辞して、会場に戻っていったが、妙にそのときのことが印象に残っている。
 いささかブラックを感じさせるエピソードを紹介したが、このパーティーの様子から、清さんがどういう人なのかが垣間見えてくる。
 このエピソードを元に理由を3つに絞って考えてみた。
 第一に、彼は社交家である。パーティーに集まった人数は半端じゃない。これは大事なことだ。フリーの絵描きが仕事を続けるには、友人こそ宝だからだ。
 第二に、見かけによらず、性格は前向きだ。しかもねばり強い。画が下手だと自覚をしたら、ふつうはこうはいかない。途中で諦めて、この世界から去る人間がどれほど多いことか。彼は、自分の選んだ漫画家という職業を生涯を賭けて全うしようとしている。年をとっても描き続けることと本を出版することが大事なのだ。
 第三に、彼の真実を見る目の確かさがある。すでに紹介したエピソードがまさにそれだ。というか、画は下手だが、人を見切るリアリズムがある。彼の真骨頂はそこにあるし、彼が似顔絵に拘る理由もそこにある。
 加えて紹介すると、あらゆる注文を引き受けるのも彼の特徴だ。その際、この仕事は自分に向いているか向いていないかなどいっさい考えない。仕事は来たらやる。何でもやる。これが彼の哲学だ。「テレビランド」時代に、こんな話があった。編集者のラッシーを描いてほしいという注文に、彼は秋田犬を描いて、いけしゃあしゃあとしていたのである。 不景気で中高年はリストラの不安に脅え、若者は未来の図が描けない時代だ。しかし、こういう時代だからこそ、時代に左右されない清さんの逞しい生き方が参考になる。


ボクの本
「楽しく描こう似顔絵教室2」(2005年9月10日晩成書房より発行)の推薦文より

ありがたい言葉に感謝であります。
「画が下手」という言葉が3回も出てきていて気にかかるけど。
それからボクとしては赤字のところはできればけずりたかったな・・・。(笑)

グランプリの作品

皆さん暑い夏いかがお過ごしでしょうか?
各地で災害や事故が発生していますが、痛ましいです。
災害や事故に会われた方も一日もはやく回復されてほしいです。

今年の暑さは異常なくらいで熱中症などで倒れてしまう方が多いそうです。
みなさん充分にお気をつけてくださいね。

さてさて、グランプリですが、締め切りまであと少しです。
ぞくぞくと作品が集まってきております。
毎年みなさんの作品レベルが上がっていて日々のご努力の賜物ですね。
うれしいかぎりです。

インターネットや通信網の普及で最近はプロとかアマとかの敷居がなくなっているように思います。こうなってくると、もう意識の問題になってきているんだなあとつくづく考えてしまいます。

そういえばボクよりずっと上手な人がプロにならなかった例はたくさんあります。
ボクがこの道で食べているのって奇跡みたいなものですね。

何年か前「似顔絵教室2」という本を出版させていただきました。
その時推薦文を今をときめくスタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫さんに書いていただいたのですが、もう本当によく見ていらっしゃるなあと感心しました。
いかにボクがダメダメなのにプロを続けてこられたかということが明瞭に語られております。
読みたいなと思った方本を買ってください(笑い)

つまりボクが言いたいのはボクみたいにたいして絵のうまくない人間でも情熱があればプロになって食べていけるかもしれないということです。

何かやりたいことがあったら、ヘタだとか頭が悪いとか言って諦めたりしないでもダイジョウブです。
一生懸命やったことは何かの役に立ちます。

次回その本に載った鈴木敏夫プロデューサーの推薦文を載せます。
お楽しみに。(本当はボクちょっと不満なんです。笑)